魔女の宅急便

今更ながらようやくまともにちゃんと見ましたこの名作を。なんぜ1989年というもう30年も前のバブル絶頂の時代の作品。当時まだ14歳か いやこの前ジブリ森美術館行ってきたからね。それで感銘を受けて、もっと駿作品をちゃんと観ようと思った。なのでこの魔女の宅急便も気になってた 宮崎作品は相変わらず安定感がある。主人公は女の子、声優はいつものメンバー、優しいお婆ちゃん、かわいらしい動物たち、恋人らしき少年。もうこのパターンは定番 逆に思うに、このパターンで完全に女性受け狙ってるんだよね。駿はじーさんなのに実に女性の心がわかってるw それがいつも名作話題を呼ぶ秘訣なんだろうな

何が驚いたって、キキさんとウルスラさんをコナン君でお馴染みの高山みなみ一人二役という事実! いやウルスラはコナンぽさ出てたけど、キキはわからんかったわー トンボの友達はいかにもキキを田舎臭いとかダサいとか馬鹿にしそうな感じの嫌なタイプ。その点ウルスラという最高の友達ができてよかった

で、タイトルどおり本当に魔法が使える女の子が箒に乗って物を届ける。なぜ魔女と呼ばれてるかわからない。魔女って批難やののしられるときの言葉だけど、この作品ではそういう悪意は全くない 箒が空を飛ぶ能力があるのではなく、女の子が魔力があるので、乗れるものなら何でも飛べてしまう だからいつも一緒にいる黒猫とおしゃべりもできちゃう。ペットと会話して癒されながら、空を飛び回って物を届けて感謝されて報酬ももらえるお仕事。これは夢のよう まあこの仕事を頼んでくれる人たちがまたみんな揃いも揃っていい人たちばかりで、御代は先払い。到着したらノートにサインをもらうだけ。到着したかどうかは受取人が依頼人に連絡して知らせる? まあでもキキ本人が毎回依頼人に報告に行ってるから完全に信頼のチェーンだけで成り立ってる世界。これ商法の条文に比較して呼んでみると実にありえない仕組みで成り立ってることがわかるw

最初は順調に送り届けるだけで特に変化もなく、淡々と進む。だが配達と言うのはなかなか難しいものだと感じさせるトラブルも起こるようになる 商品を落としたり破損させたり、代わりにペットでその場しのぐとかダメでしょww

そのうち魔法が弱くなると言う最悪のトラブルに見舞われる。いや正直魔法使えなくなったら失業やんと なぜ弱くなったのかもわからないし、改善する仕組みもわからない。そこはあえてブラックボックスにしている模様 それでもどうしても仕事を依頼したいと言う以前のおばさんがいて、行ってみると、なんとキキ本人に直接プレゼントを依頼したいと このやり方がもう臭くて泣いた。なぜか知らんが泣いた。おそらく自分の涙腺は他の人とだいぶ緩むポイントが違うんだと思うw

で、最後トンボを助けて終わり。結局魔法が復活したのかようわからんまま。まあ駿作品はこうして突然中途半端っぽいところで終わるの多いしね 大作というメジャー感はないが、駿らしい優しさがたくさん出てる、こじんまりした平和な子供でも家族でも安心して楽しめる優しい作品でした ただ度々パンツが見えるのは狙ってるのかなんなのかw 一応家族子供向けなので避けて欲しい。まあかわいいパンツなのでいいが もっとジャージとか動きやすい乗りやすい格好にすればいいのにw まああれじゃないと魔女らしくないってのはわかるが