プロフェシー

リチャード・ギア主演の米国で実際に起きた一連の不可解な事件に基づくサスペンスホラー。2002年のアメリカ映画。もっと最近かと思った
タイトルの「プロフェシー」は予言(預言)の意。原題は「The Mothman Prophecies」。モスマンとは、大災害の前に近隣住民たちが見るという不思議な人影のこと。ここでのモスマン(蛾男)とは、1966年頃実際にポイント・プレザント(映画の舞台となる街)を脅かした謎の未確認生物らしい

終わってみて、う〜んなんだろう、この狐に包まれたような感覚は
ミステリーとしても魅力たっぷりで力が入っており、相当な力作なのは分かる。特にラストの大惨事のシーンはかなりの迫力だ。橋が壊れて次々と車が落ちていくシーンなんて、一体どうやって撮ったんだろう。本当に橋ぶっ壊したようにしか見えないw

でもとにかく謎が多すぎ
・なぜ1時間で600キロも離れたウェスト・バージニアにいたのか
・結局コニーに話しかけたメアリー似の女性とは何だったのか
・妻とモスマンのつながりは
・あの場所で起きている奇妙なことはモスマンの仕業?何のため?
・予言をしていたのはモスマン、妻どっち?

実話では謎が明かされなかったからこそ、下手に解明やオチをつけず、謎のまま実話を大事に守りながら終わったんだろうな。たとえそれが消化不良につながったとしても

ジョンはコニーと結ばれると思ったんだが、妻への愛も考慮してそういうオチにはしなかったんだな。結局キスの一つもなかった
てかローラ・リニー(38)みたいな綺麗な警官いるわけない。警官姿に違和感があるw でもコニーでもいいじゃんって思っちゃうのは男の悲しい性かw

しかしこうしてみると、病院でふと「彼女は知っていた」と声をかけてきた男は何者なんだ?実は何気に相当な重要人物なんじゃねーかw

車の中にいるメアリーに突っ込んで行く男の画像を止めて見たんだが、最初は普通の真っ黒な人間が走っていて、それが突然飛んで突っ込んでくる感じ。しかも目が真っ赤でこの世のものとは思えない恐ろしい顔。まあ霊魂なんて怨念の塊だから、もはや人間の顔じゃないってことなんだろうな

前半は一体どんなオチが待っているんだろうとワクワクドキドキの連続、後半は最後までモヤモヤのまま終了だがそんな消化不良でも十分楽しめた力の入った作品です