ホット・ファズ

HOT(イカした)FUZZ(サツ、マッポ)という意
ショーン・オブ・ザ・デッド」のスタッフ・キャストが再集結した、2007年のイギリス映画。残念ながら日本公開は未定

実に奥が深く、後半は特に濃厚で質の高い2時間に仕上がっている。これほど完成度の高い作品も珍しい。なかなか凝りに凝った濃厚な作品
全体的に人に優しい。殺人犯以外は人を一切殺さない。エンジェルも懲らしめるだけで殺さないようにしてる
サスペンス・アクション・コメディ?前半の静かな流れからは犯人探しのサスペンスかと思いきや、後半はそこら辺の普通の老夫婦が銃乱射したりして、激しい銃撃戦繰り広げるというハチャメチャな急展開w

主演は、「ショーン・オブ・ザ・デッド」でも主演だったM字禿げが気になるサイモン・ペグ
その相棒役のデブにニック・フロスト
最初と最後のちょい役でしか出ないが、ビル・ナイも登場。相変わらず威厳ありすぎw
村の人たち多すぎで、登場人物をすべて押さえきれない

もう一度最初から見返してみると、あらゆる伏線が張ってあるのが発見できて面白い
エンジェルの「常に何かが起こっている」として怪しいと睨んでいた狙いがすべて当たってるし、「公共の利益」というのも署長が最初に言っていた言葉だってことがわかる

村ぐるみだってんだからもうやりすぎ
人の命より大事なヴィレッジ・オブ・ザ・イヤーってなんだよ!そんなくだらないものいっそ無くしてしまったほうがよっぽどいい

最初は一人で孤独に戦っていたにも、親友のダニー、そして他の警官たちと次々と仲間を増やしていく
キアヌ・リーブス主演の「ハートブルー」、「バッドボーイズ2」の影響を受け、全身武装で再起を喫するシーンがめちゃめちゃかっこよかった

白鳥がかわいくて癒された

マイケルってでくの坊と戦うときは、銃を使わず正々堂々と痛々しいアクションってのはもうB級ならではw この際銃で一発で仕留めれば楽なのにってやぶな突っ込みはやめておこう

ラストもこれで終わりと思いきや、二転三転まだ残っている。後半はまったく予断を許さず、息つく暇もない
親友のダニーが死んでなくて本当によかった

なかなかの秀逸な作品。視聴者層も選ばない。ぜひ見ましょう