墨攻(ぼっこう)

いやー長かった!というのが第一声。2時間15分という長い戦国映画。2007年の日韓共同作品(香港、韓国も協力)
戦国時代の中国を舞台とした酒見賢一歴史小説を原作とした森秀樹の歴史コミックを完全映画化したものらしい

舞台は紀元前370年頃の中国
何でもこの時代には墨攻(墨者)という先頭集団があるらしい

主役はやっぱこの人(ノ∀`)アンディ・ラウ
それにしても逸悦役のファン・ビンビン(25)は本当に綺麗だ(*´Д`)なんでこんな綺麗な女戦士がいるのか多少無理があると思うがw
逸悦の声とか明らかに変な吹き替えっぽくて違和感がある

どっちが燕軍でどっちが趙軍なんだか非常にわかりにくかった

それにしても革離という男は理想の男だ。戦闘のプロフェッショナルだが、決して体が強靭で強いというわけではない。とにかく諸葛孔明を髣髴させる英知なのだ。こういう頭が抜群に切れて指揮力や統率力があるのは戦国の昔も今も必要とされる
だが情に流されすぎるのが欠点でもどかしい。戦争に情けは無用だ
あれほどの美女を目の前にして己を制すことができる。あそこで抱きついたりキスしたりしないのが逆によかった。よくある恋愛も秘めた戦争映画にならず、あくまで愛のない戦だけの現実的なストーリーを描いてくれたのが新鮮だ

劇中では見事なまでに顔立ちの綺麗な人が心も綺麗という図式になっている。梁適(王子)や子団は革離に惹かれ、牛子張は殺そうとする。身も心も汚い

逸悦を見つけそうで見つけてくれないからもどかしい。結局逸悦は助からず。あそこまで引っ張るなら救ってほしかった。遅すぎた
結局唯一愛した人も救えず、本当に悲哀を描いている。戦争は何もハッピーエンドになんてならないということだろう

巷淹中もしつけー(ノ∀`)早く自分の国に帰れってのに革離に拘るから死ぬ羽目に

何と言っても憎たらしいのは趙軍ではなく梁王。散々自分たちの国を救ってくれた革離に対し、恩を仇で返すとは。敵は内にいたとはことのこと。結局自分のことしか考えてない。革離とはまさに対極的
最後にあの憎き梁王が薄ら笑いを浮かべて城内を闊歩している様がなんとも。これならまだ巷淹中のほうが潔かった。革離も助けに行く国間違えたか

少し長く感じるけど、おっさんとかが眉間にしわ寄せてジックリ観るような映画かな。愛の要素は皆無なのでカップルにはお勧めできない

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