ホェン・ア・ストレンジャー・コールズ

「WHEN A STRANGER CALLS」(原題)すなわち「変人が電話するとき」というイタズラ電話を題材にしたホラー。1979年「夕暮れにベルが鳴る」のリメイクだそう。2006年のアメリカの作品

イタズラ電話を題材にしたのは新鮮だったが、その活かし方がいまいちだったのが惜しい。結局最終的には殺人鬼がいつの間にか家の中に侵入して殺そうとしてるだけだし
素材は良かったんだが、最後のほう適当にまとめてしまった感じ。もったいない

ジルがいくら探しても家の中は気配はするのに見事なまでに誰もいない。この現象には何か理由がある。何か特別なオチが待ってるに違いない、何かドンデン返しがある?犯人は何気にマンドラクスだったとか?
しかしそういった期待をすべて裏切り、至って平凡な結末に終わってるのが残念
犯人はいかにも変質者という意味ではこれといった特徴のない男だし、数々の怪奇現象も結局明かされないまま
謎の子供達の正体にも期待してたんだが、普通の子供達だし

ヒロインのカミーラ・ベル(20)は長谷川京子高橋由伸を髣髴させる美男子顔の美少女。常に勝気で気の強そうな女の子だったから、Sっ気のある男なら多少興奮する展開かも

それにしてもあの夫婦いつ帰ってくんだよ(ノ∀`)警察も最後の最後になってようやく現れるし。こういうときに限って誰も来ないんだから

なぜマンドラクス邸にベビーシッターに来てるジルが狙われたのかまったくの謎

最初はジワジワと丁寧に女の人が本当に怖いと思う恐怖をうまく描写し続けていたのに、最後になって急に適当な作りになって完結させてしまっている雑さ

一人暮らしの女の子で似たような経験があるなら、女性が本当に怖いと思う恐怖を感じさせてくれるホラー