それでもボクはやってない

何となく興味がありつつも見るのに抵抗があったこの作品をついに見てしまった!
痴漢という最も恥ずかしい犯罪の無実の罪(免罪)を着せられ、それを戦っていく26歳の男の生き様を描く。周防正行監督の2007年の邦画

全国の男性諸君には必見?の映画。むしろ冗談じゃない!シャレんならん!といった感じではなかろうか。逆に女性が見たらどう思うんだろうかというのも興味あり。まあ普段こっちが嫌な思いしてんだからこんなの冗談じゃないわよ!ってか
そう、今まで痴漢というととにかく被害者の女性がかわいそうと常に被害者の立場でしか描かれていなかった。それをこれは初めて無実の容疑者のほうに目を向けたというのが新鮮
何せ今の世の中は女性過保護時代だからとにかく男が不利なのだ。男が常に悪者だし、そういう目で見られてきた。その中でこのような男性を守ろうという視点の映画は初めてだ
男性なら誰しもいつこのような災難が降りかかるとも分からないのだから・・

なんと言っても特筆すべきは、主人公を演じる無名の新人加瀬亮。周りを役所広司瀬戸朝香山本耕史もたいまさこといった協力?なキャストで固めておきながら(いちおう「硫黄島からの手紙」に出てたみたいだが)
しかしなんのその。見事なまでの迫真の演技で、その切実さがヒシヒシと伝わってきた。相当の実力派俳優じゃなかろうか
鈴木蘭々かわいい!小日向文世むかつくヽ(`Д´#)ノ

あの女子学生もわざとウソ付いてるんじゃないかと思ったが(特に駅員室にまで来た女性に対する表現)、どうもすべて本当のことを思いのままに言っているようだ。そうじゃないと手が一瞬視界から消えたなんて正直に言わないもんな。女なんて所詮嘘つきだし、絶対目で追えてました!なんて主張するに決まってる普通は

ていうか真犯人明らかに田口浩正だろ(ノ∀`) デブっつったらあいつしかいねーよ(ノ∀`)

そして問題はラスト。今までのハリウッド映画のパターンなら、ここで逆転無罪でお涙ちょうだいものなのだが、ここはあくまで現実に即した感じ。終わってみて、世の中には正義や真実などというものはなく、あるのは偏見と保守だけなんだなと。あの女子学生ですら憎たらしく思えてくる。まあ被害者で彼女もかわいそうなんだけどさ。やり場のない怒りがこみ上げてくる

あなたがもし冤罪にされそうになったらどうしますか?

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