明日の記憶

アルツハイマー病と戦いや苦悩を描くヒューマンドラマ。中高年2006年の邦画

あの「ラスト・サムライ」の渡辺謙が邦画でも魅せてくれます。アルツハイマー病に悩む中高年を演じる
そのほか、樋口可南子、吹石一恵、坂口憲二、田辺誠一、袴田吉彦、水川あさみ、香川照之、及川光博、木梨憲武、大滝秀治など豪華キャスト陣がズラリ
しかしミッチーとはずいぶん若い医者だ

アルツハイマー病ってとまた「博士の愛した数式」とかあの類の展開を予感してしまうんだが、これはちゃんとその病気そのものを描いてくれている
同時に夫婦愛や妻の優しさも描いている。アルツハイマーで助けてくれる妻がいなかったらと思うとゾッとするだろう

働く男たちというか企業体質のいろいろな面が見れて面白かった

挙句は医者に八つ当たりする始末。かわいそすぎる

街中で苦悩する主人公を、心配するどころか冷ややかに見る渋谷の若者たちという現実っぽいところがまたいい

結婚式のスピーチという肝心な場面ではミスやドジをすることなく、しっかり泣かせてくれるよう要所要所で締めてくれる演出が嬉しい

孫が生まれ祖父となり、平穏な日々が続き、これでハッピーエンドかなとも思えたが・・ここからが本当の戦い。第2ラウンドが始まる

山の中で出会った師匠もやっぱ幻覚だったんかなあ。まあ若いときにあの年齢だった師匠が今も生きてるわけないし

ついには自分の妻の顔すら忘れてしまうというラストはちょっと悲しく切なかったな

相変わらずわざわざ映画館で観るような迫力はないが、なんとなく楽しかったあっという間の2時間でした

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