ポロック 2人だけのアトリエ

1941年のアメリカの画家である天才ジャクソン・ポロックの生涯を描き、彼を支えた大人の女性とのラブストーリー。2000年のアメリカの作品

主演はエド・ハリス。その妻役にマーシャ・ゲイ・ハーデン。パッツンがきもかった。ほかに何気にヴァル・キルマーがひょこひょこ出ていたり、最後の方でジェニファー・コネリーが出てきたのが意外。さすが7年前(28歳)だけあって若い!

ポロックはアクションペインティングと抽象表現主義の代表的な画家

長い割に中身がなく、やや物足りない作品。それもそのはず。事実に基づいているので、平凡な内容しか描けない。それでもこのポロックという男の奇想天外さは十分映画になる

ポロック自身がどんな奴か知らんが、エド・ハリスが演じるとただの頭のおかしい奴にしか見えない(ノ∀`) 何を考えてるか分からず、危なっかしいというのが率直なところ。それでもこんな奴に付いていく女がいるんだから、やっぱ男は才能なのか
ポロックは人間的には最低な部類に入ると男だと思う。女には決して優しくなく、いつも何か思いつめ、酒に溺れている。まあこういう芸術的な人間てのは得てしてそういうもんなんだろうが
そんな最低なポロックでも、唯一いいところは犬に対して優しかったところ。愛犬を飼っていて、道で死にそうな犬を見つけては大急ぎで獣医の元へ連れて行った
でもその絵の才能にしてもあれじゃあるのかないのかすら判断し難い。あれじゃほとんどピカソの領域じゃん(ノ∀`) ただでたらめを描いてるとしか思えない。でもこれは凡人には理解できないが、専門家でないと分からない何か深い芸術が込められてるんだろうな。まあ実際エド・ハリスが描いてるからそんなにうまく描けるわけないんだが

ポロック確変の第二段階が、絵の具につけたスティックをただ振り回し、その飛び散ったしぶきのような跡を集めたようなもの。まあこれ見てつくづく思ったのは、自分に派枝とか芸術の世界はさっぱり分からんということ

映画としてみると実に退屈。ポロックがただ思い悩み、常にイライラしてるだけで大した変化もない。怒りの理由がちっとも共感できない。何よりこいつは人に感謝することをしない。はっきり言って嫌いだこんな奴

最後やたら思い詰めてたのは、やはり別れた奥さんのことを偲んで後悔してたんだろうな

http://www.sonypictures.jp/archive/movie/pollock/