ニュー・ワールド

17世紀初頭のアメリカ大陸を舞台に、禁じられた愛を描くラブロマンス。2005年のアメリカの作品
天才と尊敬する大好きなコリン・ファレル主演ということで期待して見てみたんだが・・道理で大して評判にならなかったわけだと思える駄作
なんかコリンあまりしゃべらんし存在感もない。むしろクリスチャン・ベールのほうがかっこよかったんじゃないかってくらい。こんなしょうもない役にコリンを使う意義が分からん
それより何と言っても特筆すべきはポカホンタス役のクオリアンカ・キルヒャーの抜群の演技力。まるで本当の先住民のようだった。しかも新人女優でオーディション当時はまだ14歳だったという

とにかくポカホンタスはあまりしゃべらず、ただ相手と肌を触れ合ったり見詰めあったりするだけのシーンがほとんど。ほとんどの時間がこのシーンに費やされてるので、時間の浪費というかじれったさは否めない

あれだけイチャイチャしていても、一度もキスやSEXシーンがなかった。キスくらいはあってもよさそうなものだが意図があってのことだろう

それにしてもスミスはポカホンタスに冷たい。自分を求愛してくれてる彼女に対し、ひたすら忘れろだの自分は死んだことにしてくれだの。そんなこと言ったら彼女が後追いするかもしれないということを考えなかったのか?そんなウソは決して彼女のためにならず、むしろ彼女を破滅に追いやっていたかもしれない

ポカホンタスが最後のほうまで生きていたのは意外だった。もっと早く先住民から裏切り扱いやイギリスの兵隊に人質に獲られて殺されると思ってた。まあ最後は病気オチだったが、あんな最後意味があったのかどうか
実際あんな無法地帯にあんな美女がいたら、そりゃあもう(以下自粛

最後どちらを選択するか見物だったが、意外にもポカホンタスはロルフを選んだ。まあ確かに現実的には子供もいるし、スミスは一度自分を見捨てた身。俺がポカホンタスでも優しいロルフを選んでたな。ロルフの方がちゃんと自分を愛してくれてるし
何が彼女を決断させたのか。スミスの最後の言葉は「初めて話してるときのようだ」これではなく、インドを発見せず約束を果たさなかったことがそうさせたのか。彼女の真意は謎だ

どうにもこうにも無味乾燥で釈然としない退屈感の否めない2時間だった

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