ファイナル・カット

ロビン・ウィリアムス主演の近未来を舞台にしたよくある人の脳を操作するような技術をテーマにした作品
久々に優しい人間的なロビン・ウィリアムスを見た気がするな
Zoeテクノロジーという、赤ん坊の頃に脳内に埋め込まれたチップの情報から故人の記憶を操作し、一生の中の最高の日々を合成写真化する技術があり、編集師とはその技術者のこと

〔編集師の掟〕
第1条:編集師はZoe記憶映像の売買に関与してはならない
第2条:編集師はZoe記憶チップを持つことは許されない
第3条:編集師は別人とのZoe記憶映像を混合することは許されない

当然いい面や美しい話や、人に見られたくないようなダークサイドの面もある。その中からいい思い出だけを抽出し、都合のいい映像だけでつなぎ合わせるのが編集師の仕事
このリメモリーシステム、ある意味すごい話だが、プライバシー、肖像権など様々な諸問題を含んでいる気がする
自分のリメモリーを見たいかと言われたら、正直見たくない。自分の人生にはろくな思い出がねー_| ̄|〇

ところで興味深いところに、冒頭のアランとルイスの幼少時代の話がある。これは本人の記憶であり、アランが何も助けることなくルイスを見捨てたように見える。ところが実際はまったくそんなことはなかった。ここに、本人の記憶というのが以下に曖昧かが描かれていて面白い

内容としては、ZOEテクノロジーの創設者であるチャールズのリメモリーがキーになる。どうやら社の機密事項が内蔵されていて、フレッチャーが金に糸目をつけず是が非でもそれを得ようとする。アランを殺してでも。結局チャールズが娘に何をしたのかが気になるなあ。たぶん機密情報をこっそり格納してるんじゃないだろうか
それにしてもラストは納得いかん。アランが殺されるし、フレッチャーがチャールズや娘の秘密を解き明かそうとしている途中で終わってしまう

もし本当にリメモリーがあったら、あなたは過去の思い出を見たいですか?