クローン Godsend

Godsend(神からの贈り物)としてクローンを扱った映画
交通事故で幼い息子を亡くしてしまったという背景と、ロバート・デ・ニーロ演じるリチャードという生殖学専門の医者のクローンの実験というニーズが合致し、同じ息子(その名もアダムw)を再度生み出そうというもの
当然アダムは同じ子が演じているので、そっくりというか同じ子が産まれ、最初はよかったがに見えた。しかしそのクローンには不具合があった・・

なぜかアダムには自分がアダムという自覚がなく、ザガリーという自覚がある
まあとにかくこの子生前に比べたらあまり親の言うこと聞かないし笑わないし、確かに変だ
とにかく前半はクローンアダムの苦悩の繰返しで、見ていて痛々しく、あまり楽しくない。しかし後半、先生でもあるポールが遺伝子を研究し、その謎を解明していく様は謎解きを見ているようで楽しかった。死んだ遺伝子→リチャードの死んだ息子ザガリー・・そう、このクローンは実はリチャードの企みが含まれていたのだ。彼も息子を失っており、ジェシーを利用してアダムを再生すると見せかけ、実は自分の息子ザガリーの遺伝子も含ませていたのだ。そいつが狂っていただけに、アダムも狂ってしまった
やっぱクローンってのは間違ってんよ。やっぱオリジナルとはどこか違うもんだもん。どうしても比較しちゃうもん。やっぱりあの子の方がよかったとか後悔の連続だと思うし。それでもアダムが欲しいというジェシーの母親愛は敬服するけど

それにしてもまあ、あらゆるところが不完全なB級感は否めない。アダムは友達殺しといてなぜ無事なの?リチャードは最後ポールを殺したように見えたんだけど、ポールは何でいきなり復活してるの?ラストなんてかなり中途半端なまま終わったような。6ヶ月経ったっていうからアダムもだいぶ落ち着いたのかと思ったら、相変わらず狂ったまま。あのままじゃダメじゃん(ノ∀`)
ストーリーもいいし、題材もいい、ロバート・デ・ニーロもいい味出してるけど、唯一この不完全さだけが許せないなあ。納得いくラストにしてほしかった