アメリカンヒストリーX

人種問題をテーマにしたドキュメンタリー。デレクが体感する圧倒的なインパクトと強烈な生き様をまざまざと見せ付けられる。大きな動きもなく派手なアクションもない、いわば静的な作品ではあるが、その中にいろいろ考えさせられる深い趣がある
主演はエドワード・ノートン。とにかくこの人の存在感が強烈。この人の魅力をまざまざと見せ付けられます。人を引き付ける力、度胸、強い精神。こんな風になれたらと男なら誰もが憧れるであろう
まあ見ていて痛々しいわないろんな意味で。もっと仲良くすればいいのに、と思わせるほどデレクは黒人、はては防波堤であった白人すら敵に回してしまう。そこら辺不器用だな、うまくやればいいのにと思うんだが、せこせことせず、堂々と敵に回して立ち向かっていく様がまだすごい
そしてその弟役にエドワード・ファーロング(27)。スキンヘッド姿で残念だけど美少年やね。エドワード・ノートンが36歳だから兄弟というには歳が離れてる。つかちっちゃなかわいい女の子の妹がいたし、恋人?と思えるほど綺麗な妹(あれだったらデリクの彼女より全然いいなw)もいるし、お母さんはまた若くて綺麗だし、なんとも変てこな家族だw
デリクが最後、自ら認めてるように原因は怒りだと。これは共感できた人が多いのでは?怒りが多いといろんな抗争が起きます。これは現代人もみんな抱えてるテーマであろう
まあとにかくいろんなことがアンビリーバボー。スケールがでかすぎる。強盗目的で近付いた黒人を殺すって当たり前なん?それで刑期が3年て・・窃盗と暴行で6年の奴がいるというのにwそして学校でちょっと因縁付けられたからって、次の日銃で殺しちゃうってのも・・
とにかくタイムトリップが多すぎて混乱してしまいそう。早く現在に戻らないかなと思いながら、長い長い過去を見なければならない。まあ過去の映像は白黒なんでわかりやすいが。その白黒ってもまた今回のテーマを意図的に意識したのか・・
そして最後、ここのまま何事もなく終わるわけがないという不穏で不安な空気が流れる中、意外な結末が待っている。兄貴のデリクが危ない。白人にやられる・・そう思っていたダニーに黒人が・・