レイジング・ブル

1980年の作品とすごいすごい古い映画。なんせ白黒だもんな。しかしまったく違って見える二人を演じたロバート・デ・ニーロの名作でもある
ブロンクスの猛牛(レイジング・ブル)と呼ばれたミドル級チャンピオン、ジェイク・ラモッタの栄光と挫折を描くもの
まあぶっちゃけ内容がボクシングとその荒れ果てた生活が中心なので、退屈といえば退屈です。あまりに暴力的で異常なまでに嫉妬深く、ボクシングしか彼には残されていないような人生は、見ていて多少嫌になる
しかし彼は今の妻と別れたと思いきや、まだ15の金髪美女を手に入れたり、やっぱチャンピオンという特別なものを持ってる男はモテるんだな。弟のジョーイが、絶対SEXは無理だと言い放ったビッキーをあっさりものにしてしまう
彼の素行は横暴で暴力的。本当にチャンピオンということを除いたら人間的に最低で何もない。その証拠に、ボクシングを辞め、ナイトクラブ経営を始めた途端、ジョーイもビッキーも離れていった。そんな彼にはもはや魅力がなかったのだろう
それにしても、当時のロバート・デ・ニーロは37歳だが、その若さと痩せ具合に驚く。だが同時に、1950年の現役チャンピオン時代と、1964年の引退後の肥えたおっさん時代を演じ分けるために、その変化に驚く。丸々と太り、これが今のロバート・デ・ニーロの原型になったのではwと思わせる太りぶりだ
見ていて、ロバート・デ・ニーロアル・パチーノに何か同じ匂いを感じた。危険なマフィア系の匂い。この二人もおそらくお互い同じところを感じあっているだろう