ショーシャンクの空に

無実の罪で捕まり、その刑務所での生き様と脱走までを描いた映画。刑務所内が舞台なので一見暗そうなイメージもある。ただその長く閉ざされたままの暗闇の中でも、常に光(希望)を失わず、最後にその光を掴んだアンディの勝利と言える。その暗闇が長かった分、最後の感動はひとしおだ
アンディをティム・ロビンス、その友人レッドをモーガン・フリーマンが演じる。この二人は最高だ。特に刑務所の中でレッドのような友人は、大変貴重だ。最後にアンディはレッドを迎え入れる。けどこれは実は大変な賭けでもあったのではないだろうか。いくら長年刑務所で共にしてきた仲とはいえ、塀の外に出れば人は変わるかもしれない、裏切られるかもしれない。自分の弱みを持っており、唯一知っている人物。裏切られれば再逮捕もあり得る
しかし最後のあの手紙、あらかじめ仕込んであったかのように刑務所内では言っていたが、後から自分が脱走し、レッドの仮釈放まで見込んでの言及だったとはね。いろんな意味で恐れ入りますこのアンディさんにはw

アンディは普段無口で陰険にも見える。しかし実はすごく頭が切れてやり手。何気に仲間のことも思いやり和を重んじる。うまい渡り方も知っている。レッドのような目に見えた陽気さはないが、内に秘めたものは素晴らしい。今世間ではよくしゃべる面白い男が人気だが、こういう男ってのもいいよね!

しかし最後のどんでん大逆転には驚いた。まさか首は吊らないだろうとは思っていたが。あそこまでの大逆転劇となる材料を随所に仕込んでいたとはwあの場面は最高にスカッとしたね!
個人的には最後真犯人を暴き、自分の無実を証明し堂々と社会に出て欲しかった気もするが。かなりのリスクも伴うし、なかなかそう「逃亡者」のようにうまくはいかないものか。それにしてもあの真犯人が捕まらずのうのうとしていると思うと憎たらしい