戦場のピアニスト

ついに何かと話題でいろいろ噂を聞いていたこの名作を、やっと本日観賞しますた(´・∀・`)ノ(え?まだ観てなかったの?と言わないでw)
いやー誤解していた。最初この映画は、戦争中だけどピアノが好きだって男が無我夢中でピアノを弾いているだけかと思っていたが、全然違う
シュピルマンというポーランド一の名ピアニストが戦場から奇跡的に生還するという実話を基にした映画
ドイツがポーランドに侵攻し、ユダヤポーランド人が迫害を受けまくる
殺されるのは当たり前。だが一気に殺さず、徐々に徐々に、それも虫けらのごとく普通の感覚で銃を撃っている。クレイジーな世界だ

とにかく戦争の悲惨さを伝えるには十分な内容だった。今の自分がいかに恵まれているか、平和ないい時代・いい国・いい経済状態の中に生まれ、そしてその中でもなおもまだ何か足りないと贅沢・我侭を言っているのかも
その中でも印象に残っているシーンが、
・1つのキャラメルを家族六つに分けて食べる
・落ちたシチューをむさぼり食べる浮浪者
・死体が当たり前のようにそこらに転がっている

見ていると食べ物はパンが主食で、あとはスープくらい。しかも最後に将校からもらったジャム付きのパンが一番美味しそうだった。正直、これ観てるとパン食べたくなりますw

シュピルマン演じるエイドリアン・ブロディは、「愛は勝つ」(古っw)のKANを思わせるほどの穏やかで面長の顔。この時代ピアノができるというのは、特筆すべき恵まれた才能だろう
家族とも離れ離れになってしまった。家族の最後が描かれていなかったのも配慮だと思うが、かえって余計気になってしまう
彼としても複雑な気分だったろう。いくら生きられるといっても1人。ならいっそ家族みんなと一緒に死にたかったのでは?
そして最後に本当の奇跡が起こったのが、あるドイツ人将校との出会い。奴らの中にもこんなにもいい人がいたのかと感動せざるを得ない
しかし後に立場が完全に逆転してしまったようになったのが象徴的だった。なんとか恩返しに助けて上げられればよかったが

http://www.pianist-movie.jp/