シティ・オブ・ゴッド

舞台は、麻薬、殺し、レイプ、強盗なんでもありの荒れ果てた無政府状態のスラム街
正直ウンザリするくらい人が銃で殺されます
でも実際あるんだろう、世界のどこかにこんな場所が
この映画に正義の主人公はいない、正義も何もない、あるのはただ悪のみ。タイトルにあるような神などいない
後半の町を分断した抗争や対立は、ギャング・オブ・ニューヨークのよう

こうして見ると日本なんて豊かで恵まれているほうだと思われるが、ここには自然な人間味が溢れている。差別することなく仲間もいる
一方の日本なんて同じ種族なのに目に見えない論理的な差別をしている陰湿な輩がいかに多いことか
豊かだけど人のつながりが見た目だけの陰湿な日本
貧しくいつ命を落とすかわからないが、仲間がいて人とつながりがあるスラム街
前者で平々凡々とした毎日をイライラギスギス過ごすより、後者で思いっきり暴れて短命で終わる人生もまた趣があるかな