カリートの道

1993年という10年前の古い作品だが、アル・パチーノは相変わらず変わっていない。アル・パチーノといったらやっぱりこれ!と思わせるギャング映画
やっぱりこの人はこういう役似合うね。またそれを髣髴とさせるほどの大物たる風格や雰囲気・オーラを感じさせる。いやホントに魅力的なおさんですw

冒頭が実はラストにつながっているという変わった導入から始まる
結局恋人以外人がみな信じられないというちょっとかわいそうだが、それもそのはず。信頼していた者にみな裏切られ、弟と慕ったあの弁護士にも・・
しかしあの弁護士のいかれようは留まるところを知らなかった。なんか途中から嫌な予感はしてたね。こいつ多分カリートを裏切るぞと

ところどころに見逃せない細かな演出がある。そういうところに芸術性を感じ、もうお見事としか言いようがない。「この警官は偽者だ」そしてヤクザのカスだと言われた後に銃の弾を抜き取るというクレインフェルドの本性を暴いた上の最後の非情な決心決断を魅せる。後で巻き戻してみると、右手の拳に何かを握り締め、そこを強調したようなアップのシーンがあったことに気付く。いやもうホント素晴らしい…_| ̄|〇
やっぱあれがすべてだった。因果応報というか。ベニーに対する情けが最後に自分に返ってきた。あれで仲間にも腰抜けと思われ裏切られ・・あそこまでやるのなら始末しなきゃダメだと思った。中途半端すぎる。なら最初から一切かかわらないように徹底しないと
だからベニーはずっと心のどこかで引っかかっていた。あいつはこのまま出てこないのか?おかしい・・杞憂にすぎないか・・そう思った最後の最後で・・やっぱやってくれますw

またまたアル・パチーノで堪能しました。アル・パチーノ作品に外れなしヽ(゚∀゚)ノぜひ推薦したい1本です